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刑事マルティン・ベック

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【刑事マルティン・ベック】 MANNEN PA TAKET スウェーデン 1976

監督・脚本:ボー・ウィデルベルイ  原作:マイ・シューヴァル / ペール・ヴァールー
出演:カール・グスタフ・リンドステット / スヴェン・ヴォルテル / トーマス・ヘルベイ / ホーカン・セルネル
    ビルギッタ・ヴァルベルイ / イングヴァル・ヒルドヴァル 他

スウェーデン映画のサスペンス小説映画化の 『ミレニアム』 シリーズを観てて思い出したのがこちらの映画。

同じスウェーデン製作の映画で人気小説の映画化という共通点があったので、出来たらもう一度再見したいと思ってたところだったんですよね。

マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー原作の警察小説 "マルティン・ベック・シリーズ" でして、映画化になったのは2回。 (TV映画、「マルティン・ベックシリーズ」は七作品ほど製作されてます)

この映画は、そのシリーズの 『唾棄すべき男』 を映画化した一作。

映画化としては1976年製作のこちらの作品と、1973年にアメリカにおいてウォルター・マッソー主演の 『マシンガン・パニック』 (原題「笑う警官」) があります。

両作とも当時に封切り映画館で観たんですが、何とそれ以来の再見になっちゃいましたね。


http://img4.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241366_26?1315508896


入院中の警部が何者かに銃剣で惨殺される事件が勃発します。
殺人課のベテラン刑事ベックたちは早速捜査にあたるんですが、被害者のニーマン警部の身辺を洗っていくうちに意外な事実を知ります。

その捜査が大詰めを迎えそうになった時、ストックホルム市内で警察官だけを狙った狙撃事件が勃発。
一瞬にして街中を恐怖のどん底に叩き落しますが・・・。


当時に作品を観た時には、物語展開の劇的さと最後の放り投げっぽい幕切れ (突き放された感覚) が凄く印象に残ってて、今も忘れられない作品であります。

ベック刑事 (カール・グスタフ・リンドステット) たちの地道な捜査を淡々と綴って行く前半。
個々の刑事たちの実生活部分も織り込みながら、次第に犯人を絞っていく過程も結構面白いものです。

この前半が "静" とするなら、一気に "動" に傾くのが後半。

ストックホルム市内のビルに立てこもり、銃狙撃事件が勃発するんですね。(警部殺害の真犯人による)
この一瞬にして急展開を見せるところなんかは、当時観た時には興奮を覚えたものです。
ヘリコプターを街中に墜落さすところなんぞ、もう結構なスペクタクル。

そしてこの作品は "警察の映画" なんですよね。
物語は警察内部の者を扱った作品となっており、一般市民はほとんど関係を持ちません。
そこが "警察映画の名作" と呼ばれる所以なんでしょうね。

ちょっとしたドキュメントタッチで、先にも書いたように意外な展開と唐突な幕切れ。
原作者によれば、出演者も含めてこれほど原作小説にイメージにあった映画化は他にないとの事。

個々の刑事たちの個性もナニゲに味のある見所となっております。
・・・スウェーデンのサスペンス小説もナニゲに恐るべし。(笑)


   http://img4.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241366_27?1315508896

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