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Channel: CINEmaCITTA'
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AFFLICTED アフリクテッド

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【AFFLICTED アフリクテッド】 AFFLICTED アメリカ・カナダ 2014
監督・出演:クリフ・ブロウズ / デレク・リー
(第38回トロント国際映画祭 審査員特別賞 第46回シッチェス映画祭 最優秀特殊効果賞)






トロントとシッチェスの映画祭で話題になった「体験型SFスリラー」だと言うので、ちと興味を持ち鑑賞いたしました。まぁ、まったくのノーマークだった作品なので、DVDのジャケット説明程度の前知識だったワケなんですけどね。

監督と主演を務めたのは劇中の役名もそのままの2人、クリフ・ブロウズデレク・リー

若手映画人の間では盛んに取り入れられてる撮影手法POVで製作された一作ですね。
ドキュメントチックに進行する物語が、さらにリアルさを出すのがPOVの特徴でもあるんだけど、何より制作費用が安くつくのが嬉しいところですねぇ。

話は、親友同士の2人デレクとクリスが世界中を旅して、各地の映像をブログにアップする計画を始動させるワケです。

でもデレクは深刻な脳の病気を抱えてて、それを覚悟の上での旅になるワケなんですよね。
ヨーロッパに渉ったところまでは良い旅だったワケですが、フランスのバーでデレクが出会った女性のせいで一転。

想像を絶する出来事が待ってる・・・という筋書きなんです。

映画は中盤から自分が予想してた展開とは良い意味で食い違ってて、「なるほど、そっち系かぁ~」ってな意外性もあったんですよ。

観る前は、主人公が何らかの超能力を手にいれ(まぁ超能力には間違いないけど)、ちょっとしたスペクタクルな盛り上がりになるのかなぁ~、っと思ってました。

だから、ここではネタバレを書きますね。
観ようと思った方はネタバレは読まないほうが楽しめると思うので、そのおつもりで・・・。




この映画は "ヴァンパイア映画" でございます。

デレクがバーで口説いた女性は吸血鬼でして、ホテルの連れ込むなり噛まれたワケです。
その後、デレクはまともに食事も出来なくなり、体のあちこちに異変が起こり、太陽の日差しに当たれば肌が火傷を起こしたり、超人並の運動能力を手に入れたり etc。

その変わっていくデレクの変貌を友人のクリフがビデオに撮り収めていくワケ。
でもヴァンパイアなので血が吸いたくてたまらなくなるのは仕方ない。
人間性を失いつつあるデレクの悲しみと葛藤を記録していくと言うのも面白いところです。

比較的に「POV=低予算映画」というのが当たり前ですが、最近のPOVも脚本や演出、撮り方でずいぶんエンタメ性もアップしてますね。

ヴァンパイアという古典的なテーマ性も維持しつつ、現代感覚溢れた内容は面白く観れましたよ。先に書いたように意外性もあったので飽きることなく観れました。

ただこういう手法の映画は苦手な方も多いと思います。
映像がぶれたり、単一なアングルに面白味が感じられない方も居ると思います。

本作としては、そのあたりを踏まえつつ最大限に工夫を凝らした映画作りがなされてると思うので苦手な方にも受け入れられる・・・と、思うんだけどっ。

ホラーやスリラー好きな方だったら一度観て頂戴。




This One シネマアート・フォト

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【ストーカー】 СТАЛКЕР 旧ソビエト 1979








今月からブログホームの写真を、映画のワンシーンのショットで飾る事にしました。

個人的に、「これは凄い~」と思うカットなんですけどね。

映画も時には、"その一枚のショット" がアート的な価値を持つじゃないですか。

そういう一枚を個人的なチョイスで選んで行きたいと思います。


初回は、『惑星ソラリス』のアンドレイ・タルコフスキー監督の一作。

『ストーカー』から選んでみました。











CINEmaCITTA' - Kaz.Log 2015

徳島市阿波踊り2015

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閉幕してから1週間も経っちゃいましたが、遅ればせながら写真をば。

今年は多く撮ってないので投稿をやめようかな~?とも思いましたが。

まぁ阿波踊りフォトは毎年アップしてるから、ちと・・・。



午後6時、開始直前の藍場浜演舞場


新町橋無料演舞場にて



しんまちボードウォークの踊り広場



両国本町の様子






今年は猛暑続きで、そうとうハードな阿波踊りを覚悟してましたが、なんと当日になって気温が下がり、開催期間の4日間 (8/12~15) は平年より涼しい感じでした。


でもやっぱり、まだまだ残暑が厳しいですな。


現在、立て込んでて前の投稿へのコメ返しも出来てませんが、どうかひとつご勘弁を。


「月曜から夜ふかし」の、あの曲【スラローム】

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【SLALOM スラローム】 1965 イタリア




日テレが月曜深夜に放送してるバラエティ番組「月曜から夜ふかし」の冒頭のテーマ曲に使われてるのが、これ。

自分が毎週観てる数少ないテレビ番組のうちのひとつなんですけど、マツコと村上君の絡みが面白いですね~。 取り上げるテーマも、茶化した感覚で皮肉っぽくて面白いんですけど。


ま、ほんでずっと気になってたテーマ曲だったんですけど、この間番組内で紹介されてたので観た方ならご存知だろうと思います。

これ1965年のイタリア映画で、主演にダニエラ・ビアンキ(「007/ロシアより愛をこめて」)が出演してるスパイ映画のようです。

「・・・ようです。」、と言うのも観てないから分からないワケでしてw


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それより驚いたのが、この主題曲の作曲は、なんとあのエンニオ・モリコーネさんじゃありませんかっ。

まぁ、イタリア映画だから当たり前っちゃ~当たり前かっ、な話ですけど。

でも聴けば聴くほど、お洒落なサウンドやと思いますよ。

モリコーネは、「やっぱり巨匠やったっ」ちゅ~話ですわぁ。

マイナスイオン満開の2DAYS

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祖谷渓谷


今週末からシルバーウィークだと言うのに、早々にバカンスを取って出かけておりました。

徳島県の西部、日本3大秘境のひとつである東祖谷でのお泊りバカンスです。

ここには幾度となく訪れてますが、3年ぶりにお目当ての旅館で宿泊する事が目的のひとつでございました。





全室に個室露天風呂(あ、半露天風呂か)を完備したお宿、祖谷美人さん。

今回は夕食メニューに、阿波牛サイコロステーキをプラスして、囲炉裏の個室で満腹メニューをマンキツ。




地元の食材を使った郷土料理のメニューなんですが、どれも美味しかった。

肉も柔らかくて言うコトないのはモチロンだけど、串に刺して焼いたあめごの塩焼き(↑)が美味かったな~。




部屋から見た風景は、こんな感じ。

夜になると、聞こえる音は渓谷のせせらぎだけと言う、超ー落ち着いた環境です。




チェックアウト後は、狸の居るテラスでコーヒーのサービスがございました~。

そして、ここから車で約5分程度の場所にある "祖谷のかずら橋"に直行。

その写真はInstagramでもポストしてるけど、またこっちでも紹介がてらアップさせてもらいます~。

よろしくっ。

祖谷の蔓橋

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こちら "日本3大奇矯" のひとつ 祖谷のかずら橋。

平安時代末期、讃岐の国 屋島の合戦で源氏に敗れた平家方は、落人となって阿波の国祖谷地方に辿り着きます。

その地に居を構えた平家の落人たちの知恵で架けられたのが、このかずら橋

追っ手が来たときには、すぐ橋を切り落とすように作りあげられたんですよね。

っと、そんなヘタな講釈は置いといて・・・。




かずら橋の詳細は、こちらでどうぞ。→阿波ナビ

でも晴天だったから良かった~、今まで何度か訪れたけど、一番良い天気に恵まれたわ。






橋を渡るときはサンダル履きはやめておきましょうね。




渡ってる最中、ずっとビデオ撮りしてた方も居るようですがw





渡り終えたら、すぐ近くに琵琶の滝

マイナスイオンが、さらにパワーアップでした。





祖谷物語 - おくのひと -

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【祖谷物語 - おくのひと -】 日本 2013
監督・脚本・製作:蔦哲一朗 出演:武田梨奈 / 大西信満 / 田中泯 / 河瀬直美 ほか

オフィシャルサイト http://iyamonogatari.jp/



昨年から今年にかけて、ミニシアター系で公開されてたのを見逃してた一作。
DVDリリースとなって、ようやく鑑賞できました。

「秘境」と呼ばれる徳島県の祖谷地方を舞台にした、地元出身の新鋭監督・蔦哲一朗による一作。

この監督の姓「」と言う文字でピンっと来る方も居られるかと思いますが、かつて甲子園を大いに沸かせた池田高校の監督蔦文也を祖父に持つ青年監督なんです。






詳しいストーリーは上のリンク先オフシャルサイトや、下のYouTube動画を参考にしてもらうとして、ここでは感想のみを書かせてもらいます。

本編は169分という長編にもかかわらず、今のデジタル時代に逆らうかのように35mフィルムで撮りあげられた物語は圧巻の一語でした。

これが初の長編監督デビュー作品と言うから、これまた只事じゃないとも言えるぐらい。
監督を含め、スタッフはほぼ20代の若者ばかりだったと言うから、なんか日本映画界の未来に希望を持たせてくれるような嬉しさも感じたしね。

ストーリーテリング的にもヒューマン性と神的性が混在した展開にもなってるし、その表現もシュールレアリズムな匂いを感じさせてくれてる。しかし底辺に流れるテーマは、これ以上無いと言うぐらいの日本古来の土着性

しかし今のご時勢、いくら "秘境・祖谷" と言えども、徳島県は光ブロードバンド環境の敷設率が90%近く。全国トップのIT環境を持ってます。全県下を網羅してるので、山奥でもフツーにWi-Fiが飛んでるんですよね。

そこへ持ってきて、水道もガスも電気も通ってない山奥の一軒家で暮らす主人公2人という設定が面白い。監督のノスタルジックな想いを反映させてますよね。

あくまで個人的な見解ですけど、本編鑑賞中は飽きることなく観終えました。
長編デビュー作だけに、ちょっとした荒削りな部分も楽しめた、と言うコトもあり。

もちろん、一年をかけて撮った祖谷の風景が素晴らしいのは言うまでもなし。

監督の狙い(表現したかった)でもある、祖谷という地に宿る "何か"を感じ取れる作品に仕上がってると思いますよ。たぶん、デビュー作にして監督自身のベスト作品になるかも・・・、それぐらい渾身の一作だと思います。

だって自主制作映画でこの長編を撮れるなんて、そりゃ凄いとしか言いようが無いです。
個人的にも、今年のベスト5に入るぐらいの一本になりました。

主演は、頭突き瓦割りCMで話題を集めた武田梨奈
コメディ映画が多い彼女の出演作としては、演技派への転身にもなる一作なんじゃないですか、この演技は。





セッション

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【セッション】 WHIPLASH 20014 アメリカ
監督・脚本:デイミアン・チャゼル 出演:マイルズ・テラー / J・K・シモンズ 他

(サンダンス映画祭2014・審査員グランプリ/観客賞 87回アカデミー賞・助演男優賞/音響賞/編集賞)






昨年の映画賞レースは、本作で音楽学校のフレッチャー教授を演じたJ・K・シモンズが演技賞を総なめ状態にしたのは記憶に新しいところでございますね。しかしまぁ、それも納得の役どころでありましたよ。

主演は、偉大なジャズドラマーを夢見るニーマン役を演じるマイルズ・テラー
全米屈指の名門シェイファー音楽学院に入学した、このニーマンを待っていたのはフレッチャー教授によるシゴキのレッスンだったのですよ。

教授の目に留まったニーマンはフレッチャーのバンドメンバーに招かれます。
そこで成功を収めれば音楽家としてのステップアップは約束されたようなもの。

半ばウキウキワクワクのニーマンは、映画館の店員ニコル(メリッサ・ブワノ)をデートに誘ったりして、ちょっと青春してたりするのですが・・・、ところがドッコイ、完璧を求めるフレッチャー教授の軍隊式とも言えるシゴキレッスンで、ニーマンは打ちのめされるんですね。

ドラムの音のわずかなテンポの狂いも許さないフレッチャー教授は、ニーマンに対してあらゆる手で試練を課します。罵声だったり、体罰(ビンタ)だったり、精神的にも肉体的にも追いつめるやり方は軍隊の鬼軍曹そのもの。

音大生たちの間では常に緊張感が張り詰め、その様子が映像的にもビシビシ伝わってきて、J・K・シモンズ演じるフレッチャー教授のカリスマ度を高めております。
もちろん、これはJ・K・シモンズの演技の上手さも相まってのコトなのは間違いないところですよ。

しかし、そのシゴキでニーマンが潰れて行くと思ったら大間違い。
フレッチャー教授のシゴキは、狂気と紙一重なニーマンの野心を育ててしまうのですよ。

このあたりからラストに至るまで、二転三転のストーリー。

フレッチャー教授とはいったいどういう意図を持った人物なのか?
そのあたりを読み解くのが、かなり面白かったですね。
それもやはり、脚本の巧みさで最後の最後まで答えは出ない状態でした。

唯一、あの事故のシーンはちょっと、「おいおい~ウソだろ」だったけど。
でも、この新鋭監督デイミアン・チャゼルにはこれからも期待させられそうですよ。

面白かったですっ。 その一語に尽きる一作でした。

と、この作品は一部の音楽関係の方々からは不評らしいけど・・・。
まぁその気持ちは分かるんですが、う~ん、それは仕方ないですよ。

こうだから「映画」って面白いもんだし。





バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

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【バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)】
BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE) アメリカ 2014

監督・脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン / エドワード・ノートン / エマ・ストーン / ナオミ・ワッツ
   ザック・ガリキフィナーキス / エイミー・ライアン/ アンドレア・ライズブロー
(87回アカデミー賞 作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞)







アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品は、長編第1作目の『アモーレス・ペロス』から『21グラム』、『バベル』、『BIUTIFUL ビューティフル』と、ナニゲに全て観ておりました。

そう言うことで、本作もちょっとしたシリアスものかな?・・・と思っておったら、おぉ~コメディじゃありませんかっ。

かつてヒーローもので一世を風靡した俳優が、その後は泣かず飛ばずで今は公私共にどん底状態。再起を図るため自らの製作で演出・主演も兼ねた舞台でブロードウェイに打って出る・・・というお話。

もうご存知のように、タイトルの「バードマン」に被る本作の主演はマイケル・キートン
ティム・バートン監督の『バットマン』でブルース・ウェイン=バットマンを演じた彼ですよ。

もうこれだけでも臭ってきますね。実生活と役どころが被る・・・っちゅ~コトですよ。
『レスラー』のミッキー・ロークなんかもそうだし、こういう設定は好感触です。
本作のマイケル・キートンのみならず、売れない舞台女優レズリー役を演じてたナオミ・ワッツなんかも、ナニゲに被ってないかな~?

で、このマイケル・キートン演じるリーガンなんですが、これがまた人間くさいシブさがあるんですよ。映画の冒頭で空中浮遊しちゃってるところなんぞは面喰らいましたが、超能力=心象シーンなんですよね、リーガンの。

ブラック・ファンタジーなシニカルコメディとでも言いましょうか。
劇中時々聞こえてくるバードマンの "声" が、リーガン本人の "叫び" と捉えて観て行くと、これはかなり痛快でオモロイ。

ピンチヒッターで登場する舞台役者マイク(エドワード・ノートン)の支離滅裂な個性とリーガンのぶつかり試合も見ものですし。リーガンの娘役サムを演じるエマ・ストーンの今風な関係もシニカルさで溢れておりますねぇ~。

ハリウッド役者の実名を上げてコケ落とすセリフも豊富だし、ブロードウェイに進出したがる役者たちへの皮肉も満載な内容に仕上がってました。こういうのは内輪ものとしてハリウッドでは受けるでしょうね、実際。

ともかく、マイケル・キートンが白パンツいっちょでタイムズ・スクエアを歩いたり、エドワード・ノートンがおっ勃たり、コメディとしても相当でございます。

全編1カットシーンに見せる(一度切れますが)撮影技術も話題ですが、それも面白い試みでしょう。と思ったら、今回オスカー受賞した撮影賞は『ゼロ・グラビィティ』のエマニュル・ルベツキだったんですねぇ。2年連続の受賞とはたいしたもんだ。

個人的には本作を鑑賞してみて、オスカーの主演男優賞はマイケル・キートンに獲らせてあげたかったなぁ~、って思っちゃいましたよ。





備えあれば、憂いなしっ

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どこで撮ったのか思い出せませんっ












梅雨の季節のお出かけのお供は傘ですね、えぇ。


最近なんだか物忘れが激しいようで、去年撮ったこの写真も、どこで撮ったものやら・・・

背景のエスカレーターをヒントに、いま必死こいて思い出してます。


そう言うことで、早くも2015年前半の最後の月となりました~、よろしく。













CINEmaCITTA' - Kaz.Log 2015


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【AFFLICTED アフリクテッド】 AFFLICTED アメリカ・カナダ 2014
監督・出演:クリフ・ブロウズ / デレク・リー
(第38回トロント国際映画祭 審査員特別賞 第46回シッチェス映画祭 最優秀特殊効果賞)






トロントとシッチェスの映画祭で話題になった「体験型SFスリラー」だと言うので、ちと興味を持ち鑑賞いたしました。まぁ、まったくのノーマークだった作品なので、DVDのジャケット説明程度の前知識だったワケなんですけどね。

監督と主演を務めたのは劇中の役名もそのままの2人、クリフ・ブロウズデレク・リー

若手映画人の間では盛んに取り入れられてる撮影手法POVで製作された一作ですね。
ドキュメントチックに進行する物語が、さらにリアルさを出すのがPOVの特徴でもあるんだけど、何より制作費用が安くつくのが嬉しいところですねぇ。

話は、親友同士の2人デレクとクリスが世界中を旅して、各地の映像をブログにアップする計画を始動させるワケです。

でもデレクは深刻な脳の病気を抱えてて、それを覚悟の上での旅になるワケなんですよね。
ヨーロッパに渉ったところまでは良い旅だったワケですが、フランスのバーでデレクが出会った女性のせいで一転。

想像を絶する出来事が待ってる・・・という筋書きなんです。

映画は中盤から自分が予想してた展開とは良い意味で食い違ってて、「なるほど、そっち系かぁ~」ってな意外性もあったんですよ。

観る前は、主人公が何らかの超能力を手にいれ(まぁ超能力には間違いないけど)、ちょっとしたスペクタクルな盛り上がりになるのかなぁ~、っと思ってました。

だから、ここではネタバレを書きますね。
観ようと思った方はネタバレは読まないほうが楽しめると思うので、そのおつもりで・・・。




この映画は "ヴァンパイア映画" でございます。

デレクがバーで口説いた女性は吸血鬼でして、ホテルの連れ込むなり噛まれたワケです。
その後、デレクはまともに食事も出来なくなり、体のあちこちに異変が起こり、太陽の日差しに当たれば肌が火傷を起こしたり、超人並の運動能力を手に入れたり etc。

その変わっていくデレクの変貌を友人のクリフがビデオに撮り収めていくワケ。
でもヴァンパイアなので血が吸いたくてたまらなくなるのは仕方ない。
人間性を失いつつあるデレクの悲しみと葛藤を記録していくと言うのも面白いところです。

比較的に「POV=低予算映画」というのが当たり前ですが、最近のPOVも脚本や演出、撮り方でずいぶんエンタメ性もアップしてますね。

ヴァンパイアという古典的なテーマ性も維持しつつ、現代感覚溢れた内容は面白く観れましたよ。先に書いたように意外性もあったので飽きることなく観れました。

ただこういう手法の映画は苦手な方も多いと思います。
映像がぶれたり、単一なアングルに面白味が感じられない方も居ると思います。

本作としては、そのあたりを踏まえつつ最大限に工夫を凝らした映画作りがなされてると思うので苦手な方にも受け入れられる・・・と、思うんだけどっ。

ホラーやスリラー好きな方だったら一度観て頂戴。



シネマアート・フォト

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【ストーカー】 СТАЛКЕР 旧ソビエト 1979








今月からブログホームの写真を、映画のワンシーンのショットで飾る事にしました。

個人的に、「これは凄い~」と思うカットなんですけどね。

映画も時には、"その一枚のショット" がアート的な価値を持つじゃないですか。

そういう一枚を個人的なチョイスで選んで行きたいと思います。


初回は、『惑星ソラリス』のアンドレイ・タルコフスキー監督の一作。

『ストーカー』から選んでみました。











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徳島市阿波踊り2015

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閉幕してから1週間も経っちゃいましたが、遅ればせながら写真をば。

今年は多く撮ってないので投稿をやめようかな~?とも思いましたが。

まぁ阿波踊りフォトは毎年アップしてるから、ちと・・・。



午後6時、開始直前の藍場浜演舞場


新町橋無料演舞場にて



しんまちボードウォークの踊り広場



両国本町の様子






今年は猛暑続きで、そうとうハードな阿波踊りを覚悟してましたが、なんと当日になって気温が下がり、開催期間の4日間 (8/12~15) は平年より涼しい感じでした。


でもやっぱり、まだまだ残暑が厳しいですな。


現在、立て込んでて前の投稿へのコメ返しも出来てませんが、どうかひとつご勘弁を。


「月曜から夜ふかし」の、あの曲【スラローム】

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日テレが月曜深夜に放送してるバラエティ番組「月曜から夜ふかし」の冒頭のテーマ曲に使われてるのが、これ。

自分が毎週観てる数少ないテレビ番組のうちのひとつなんですけど、マツコと村上君の絡みが面白いですね~。 取り上げるテーマも、茶化した感覚で皮肉っぽくて面白いんですけど。


ま、ほんでずっと気になってたテーマ曲だったんですけど、この間番組内で紹介されてたので観た方ならご存知だろうと思います。

これ1965年のイタリア映画で、主演にダニエラ・ビアンキ(「007/ロシアより愛をこめて」)が出演してるスパイ映画のようです。

「・・・ようです。」、と言うのも観てないから分からないワケでしてw


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それより驚いたのが、この主題曲の作曲は、なんとあのエンニオ・モリコーネさんじゃありませんかっ。

まぁ、イタリア映画だから当たり前っちゃ~当たり前かっ、な話ですけど。

でも聴けば聴くほど、お洒落なサウンドやと思いますよ。

モリコーネは、「やっぱり巨匠やったっ」ちゅ~話ですわぁ。

マイナスイオン満開の2DAYS

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祖谷渓谷


今週末からシルバーウィークだと言うのに、早々にバカンスを取って出かけておりました。

徳島県の西部、日本3大秘境のひとつである祖谷でのお泊りバカンスです。

ここには幾度となく訪れてますが、3年ぶりにお目当ての旅館で宿泊する事が目的のひとつでございました。





全室に個室露天風呂(あ、半露天風呂か)を完備したお宿、祖谷美人さん。

今回は夕食メニューに、阿波牛サイコロステーキをプラスして、囲炉裏の個室で満腹メニューをマンキツ。




地元の食材を使った郷土料理のメニューなんですが、どれも美味しかった。

肉も柔らかくて言うコトないのはモチロンだけど、串に刺して焼いたあめごの塩焼き(↑)が美味かったな~。




部屋から見た風景は、こんな感じ。

夜になると、聞こえる音は渓谷のせせらぎだけと言う、超ー落ち着いた環境です。




チェックアウト後は、狸の居るテラスでコーヒーのサービスがございました~。

そして、ここから車で約10分程度の場所にある "祖谷のかずら橋"に直行。

その写真はInstagramでもポストしてるけど、またこっちでも紹介がてらアップさせてもらいます~。

よろしくっ。

祖谷の蔓橋

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こちら "日本3大奇矯" のひとつ 祖谷のかずら橋。

平安時代末期、讃岐の国 屋島の合戦で源氏に敗れた平家方は、落人となって阿波の国祖谷地方に辿り着きます。

その地に居を構えた平家の落人たちの知恵で架けられたのが、このかずら橋

追っ手が来たときには、すぐ橋を切り落とすように作りあげられたんですよね。

っと、そんなヘタな講釈は置いといて・・・。




かずら橋の詳細は、こちらでどうぞ。→阿波ナビ

でも晴天だったから良かった~、今まで何度か訪れたけど、一番良い天気に恵まれたわ。






橋を渡るときはサンダル履きはやめておきましょうね。




渡ってる最中、ずっとビデオ撮りしてた方も居るようですがw





渡り終えたら、すぐ近くに琵琶の滝

マイナスイオンが、さらにパワーアップでした。





祖谷物語 - おくのひと -

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【祖谷物語 - おくのひと -】 日本 2013
監督・脚本・製作:蔦哲一朗 出演:武田梨奈 / 大西信満 / 田中泯 / 河瀬直美 ほか

オフィシャルサイト http://iyamonogatari.jp/



昨年から今年にかけて、ミニシアター系で公開されてたのを見逃してた一作。
DVDリリースとなって、ようやく鑑賞できました。

「秘境」と呼ばれる徳島県の祖谷地方を舞台にした、地元出身の新鋭監督・蔦哲一朗による一作。

この監督の姓「」と言う文字でピンっと来る方も居られるかと思いますが、かつて甲子園を大いに沸かせた池田高校の監督蔦文也を祖父に持つ青年監督なんです。






詳しいストーリーは上のリンク先オフシャルサイトや、下のYouTube動画を参考にしてもらうとして、ここでは感想のみを書かせてもらいます。

本編は169分という長編にもかかわらず、今のデジタル時代に逆らうかのように35mフィルムで撮りあげられた物語は圧巻の一語でした。

これが初の長編監督デビュー作品と言うから、これまた只事じゃないとも言えるぐらい。
監督を含め、スタッフはほぼ20代の若者ばかりだったと言うから、なんか日本映画界の未来に希望を持たせてくれるような嬉しさも感じたしね。

ストーリーテリング的にもヒューマン性と神的性が混在した展開にもなってるし、その表現もシュールレアリズムな匂いを感じさせてくれてる。しかし底辺に流れるテーマは、これ以上無いと言うぐらいの日本古来の土着性

しかし今のご時勢、いくら "秘境・祖谷" と言えども、徳島県は光ブロードバンド環境の敷設率が90%近く。全国トップのIT環境を持ってます。全県下を網羅してるので、山奥でもフツーにWi-Fiが飛んでるんですよね。

そこへ持ってきて、水道もガスも電気も通ってない山奥の一軒家で暮らす主人公2人という設定が面白い。監督のノスタルジックな想いを反映させてますよね。

あくまで個人的な見解ですけど、本編鑑賞中は飽きることなく観終えました。
長編デビュー作だけに、ちょっとした荒削りな部分も楽しめた、と言うコトもあり。

もちろん、一年をかけて撮った祖谷の風景が素晴らしいのは言うまでもなし。

監督の狙い(表現したかった)でもある、祖谷という地に宿る "何か"を感じ取れる作品に仕上がってると思いますよ。たぶん、デビュー作にして監督自身のベスト作品になるかも・・・、それぐらい渾身の一作だと思います。

だって自主制作映画でこの長編を撮れるなんて、そりゃ凄いとしか言いようが無いです。
個人的にも、今年のベスト5に入るぐらいの一本になりました。

主演は、頭突き瓦割りCMで話題を集めた武田梨奈
コメディ映画が多い彼女の出演作としては、演技派への転身にもなる一作なんじゃないですか、この演技は。





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