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アイロン

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【アイロン】  監督:中野裕之  出演:家住勝彦
 第59回カンヌ国際映画祭 国際批評家週間・ヤング批評家賞受賞
 
 
『SF サムライ・フィクション』 の中野裕之監督が2006年度のカンヌ国際映画祭で受賞した短編です。
 
こちらの一作、カンヌ映画祭で受賞したショートフィルムを特集したWOWOWの放映で観たのですが。
この 『アイロン』 の他にも5作品、面白いショートフィルムを一挙放映でした。
 
その5作品はWOWOWで限定配信されてますので、よかったらどうぞ。 → (じゅりさん情報)
 
この間、アカデミー賞短編賞を受賞した映画のレビューも書きましたが、負けず劣らずカンヌも面白いですね。
まさにアートと言える短編から、ドラマを感じさせる短編まで、相当幅広いのも魅力です。
 
この 『アイロン』 はひとりの若者 (ヤクザ) が一心不乱にアイロンをかける姿を、鮮烈なモノクロ映像で捉えてるんですが、 その静寂感と緊張感が素晴らしくイイですね。 なんでアイロンをかけ続けるのか? と言うと、「白いものを見るとアイロンをかけたくなるから」、だそうな。
 
血なまぐさい世界でただ無心になれるアイロンがけに邁進する姿は、まさにアイロン道ですな。
修行僧の姿にも見えますねぇ。
 
なんでも原作は東元三郎の 『人生市場・闇市篇』 という短編集の1エピソードだと言うコトです。
 
そんなエピソードを短編に仕上げ、ここまで見せる技にかなり感心。
この全編を映画化して見せてもらいたいという気にさせられました。
 
全編ではないけど、さわりだけでもどうぞ。
 
 

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