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キラー・インサイド・ミー

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【キラー・インサイド・ミー】 THE KILLER INSIDE ME アメリカ・イギリス 他 2010

監督:マイケル・ウィンターボトム  原作:ジム・トンプソン  脚本:ジョン・カラン
出演:ケイシー・アフレック / ケイト・ハドソン / ジェシカ・アルバ / ネッド・ビーティ / ビル・プルマン
    サイモン・ベイカー / トム・バウアー 他

   http://img4.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_55285819_25?1316974588


原作はアメリカのノワール作家ジム・トンプソンが1976年に発表した 『おれの中の殺し屋』。
『ゲッタウェイ』、『グリフターズ / 詐欺師たち』 などの原作ノベルで知られてますよね。

この映画の監督であるマイケル・ウィンターボトムは、その原作に驚嘆し映画化権を取得するほどの入れ込みようだったそうですが・・・。 最初はマイケル・ウィンターボトムがこの原作の映画化監督だと聞いたときは少しビックリしましたが、なるほど、そう言うことでしたかぁ。

原作は未読ですが、ファンにとったら気になる映画化の一作なんではないでしょうか。


   http://img4.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_55285819_24?1316974588


アメリカ西部の片田舎の街で保安官助手を勤めるルー・フォード。
物腰は柔らかく、好青年と評判のルーですが、仕事である娼婦と出会った事から、その内なる狂気を呼び覚ます事になるんですよね。

まず、ルーを演じるケイシー・アフレックの狂気演技が超印象的。
顔色一つ変えず、淡々と殴打しまくる狂気が不快なくらいゾッとする怖さ。

ルーとイイ仲になった娼婦ジョイス (ジェシカ・アルバ) を殴打しながら、『愛してるよ』 と呟く狂気ったら、もう鳥肌ものですね。 また殴打殺人っていうのがエグいやないですか~。

殺さなければ納まらない衝動と言うか、内なるどす黒い闇が解き放される "エクスタシー的" な行為は充分狂気ですよね。原作ではどういう表現なのか知りませんが、やはりこういう行為はある種のエクスタシーを感じるのでしょう。 自分はそう思います。

物語としてはアリバイ作りや犯行の大胆さに少し 「?」 が残りますが、惹きつける演出と演技は見事でした。
と言っても、これは観る側次第の作品だから、そこんとこは注意が必要ですね。


公開の時もかなり気になってた一作でしたが、やはり観てみるだけの値打ちはありました。

ソウル・バスなタイトルクレジットから、もう予感は的中。
心理学にも通じるルー・フォードの少年時代の環境には他人事じゃないぐらいドキッとするのもアリで…。
倒錯の性癖が及ぼす影響はやはり大きい。

ただラストの描写は少し頂けなかったかな。(CGの事です)
もう少し上手く、それらしく作ってくれた方が、まだそれほど違和感が残らなかったんですがね。

ルーの彼女を演じるケイト・ハドソンもナニゲに良かったよ~。
まぁ女性にはキツい作品かと思われますが、「狂気の物語」としては絶品かと思います。


   http://img4.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_55285819_26?1316974588

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