【愛と誠】 日本 2012
監督:三池崇史 出演:妻夫木聡 / 武井咲 / 斎藤工 / 大野いと / 安藤サクラ / 加藤清史郎
余貴美子 / 伊原剛志 / 市村正親 ほか
梶原一騎・ながやす巧による大ヒット漫画の再映画化でございます。
当時の漫画、映画&TVドラマも知ってる世代としてはやっぱり観ておくかっ、てなモンでして、かなり遅ればせながら鑑賞いたしました。
復活映画化は面白い企画だと思ってましたが、・・・いやぁ~こう来ましたかぁ。
予告編で観た感じ、そのまんま。(笑)
個人的にはけっこう大笑いもあって楽しく観れましたよ。
60~70年代の歌謡曲を主要演者にそれぞれ1曲歌わせながら、現代的なギャグコントのノリをふんだんに取り入れた一作でございました。
まぁ、この『愛と誠』のテーマは "無償の愛・純愛"ですから、ひとつ間違えればナンとも陳腐な表現になる恐れがあり、70年代当時と違って現代の映画化ではソレが致命的にもなりそうで。
ならいっその事、思いっきり陳腐さをカマすぐらいのこのアプローチで正解かもしれませんでしたね。 自分、監督の三池崇史さんとは同年代なので、このフィーリングは共感できると思いましたよ。
ブッキーの太賀誠役は、ちとワイルドさが足りなくて、やっぱ物足りない感じでしたが、観ていくうちにそれもクリアできる感覚ですね。 早乙女愛役の武井咲も同様でしたが、天然ボケの早乙女愛役を上手く演じてました。(彼女のミュージカルシーン、「あの素晴らしい愛をもう一度」は大爆笑したわ)
かなり気に入ったのは、岩清水弘役の斉藤工とスケバンのガムコ役の安藤サクラ。
ほとんど天然ストーカー的な岩清水くん、そして貞子を思わせるガムコ(安藤サクラ)。
これは最強でしたね。(笑)
老け顔の怪物高校生、座王権太役の伊原剛志も最高でしたよ。
まさか「狼少年ケン」のテーマ曲を歌うとはw
冒頭の太賀誠の登場シーンで西條秀樹の「激しい恋」を持ってきたのは、かつて誠役を演じたヒデキへのリスペクトだったんでしょうね~。
『狼少年ケン』 伊原剛志 『あの素晴らしい愛をもう一度』 武井咲