【セックスドキュメント 性倒錯の世界】 日本 1971 監督:中島貞夫 ナレーション:西村晃
先日、久しぶりに (あくまで久しぶり、← ここ大事) レンタルショップのアダルトコーナーの暖簾をくぐりました。
いやぁ~、故郷に帰ってきたような、なんかそういう風景が広がるアダルトコーナー。
企画ものからアイドルものまで、相変わらず充実した品揃えですね、んん。
洋モノで何か面白いものは無いかな? といろいろ見て回ってると・・・
「人間ムカデ」 なるタイトルが。 はて? なんでこの映画がアダルトコーナーに?
ジャケットを手にとって見ると、「あぁ~、「ムカデ人間」のパロディか」。
しかもアダルトやし。(笑)
もうウケにウケて、その場で大笑いしちゃいましたがね。
このパロディもん、どこで人間を繫げてムカデにするのか、もうすぐ分ったw
と、まぁそれは棚に戻し、他を物色しておりますと・・・
んん、ドキュメント?
しかも監督は東映の中島貞夫 (「日本暗殺秘録」、「日本の首領(ドン)」シリーズ) の作品ですやん。
時代は1971年の製作映画。 ・・・ほぉ、なんか面白そう~、じゃ借りますぅ。
と、さっそく部屋で鑑賞、・・・あぁ~、ドキュメントらしくて、ニオイがあの時代の東映らしい感じやな~、っと。
前半は同性愛を取り上げております。
男と男。 女と女。 男女と女男。 出てくる人物のキャラクターが興味深い仕上がり。
男性愛では東郷健さんと言うお方。 その筋では結構有名なんでしょうね、昔から。
女性愛の方は、銀座ローズの異名をとり、日本で性転換者第1号と言われる元男性。
この銀座ローズさんの部分は面白く興味深く見れましたねぇ。
東郷さんのほうも、女に憧れる少年とのベッドでの絡み。
これがまたカメラの目の前で堂々とヤッてるところからして、んん・・・・。
ビアンの絡みも、もちろん収録されておりました。
後半はSMに関する人たちを登場させて、そのアブノーマル性を追求。
そして人間とは何なのか、と疑問提起みたいな。
伊藤晴雨の責め絵から始まり、その筋では有名だったんでしょう、サディスト辻村隆さんの日常から仕事まで。
お次は刺青愛好家の紹介、そしてM男への責めへと・・・。
まぁ、同性愛の部分なんか、現代では性同一性障害と言う診断で片付けられるところでしょうが、この時代ではホントに特異な人たちだったんでしょうね。 この時代、自分なんかまだ子供だったけど、今思えば大人たちの世界では、こんな事やってたんやっ! って・・・。
戦後復興も終わり、日本もいよいよ物質面でも精神面でも自由と平和に浸りきってきた時代だったんだろうなぁ。
この手のドキュメントではお決まりのように登場する知識人。
奈良林博士、渡辺淳一郎、戸川昌子、団鬼六氏らの発言も収録されております。
何でも中島貞夫監督は、3部作として「性」に関するドキュメントを撮ってたらしく、この作品は3作目に当たるそうな。 次回は、1作目と2作目をレンタルしようと思っております。
まぁ、暖簾をくぐる機会が増えそうですなっ、はっはっは。 (照れ笑いです、一応)
(ノ∀`)
・・・あ、二重まぶたと豊胸手術のシーンは、ちょっと痛いよ。
でも女王様の鞭打ちと顔騎は気持ち良さそうだったぁ~w